リフォームの一括見積サービスが一般的になってきましたが、それでも消費者にとってリフォームの見積りは分かりにくいものです。
だからこそ、一括見積サービスが盛況なんですが、実際出てきた見積書を見ても、各社書き方が違うため、適正なのか判断がつきません。
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そんな悩みを解決するサービスが、実は無料でありますのでご紹介します。
リフォーム見積チェックサービス(無料)を知っていますか?
住まいダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)が提供しているリフォーム相談では、無料の見積りチェックサービスを行ってくれています。
無料なので、利用することに損はないサービスなのですが、知名度が低く利用が盛況ではありません。
別に怪しいサービスというわけではなく、訪問販売等で多い悪徳業者やトラブルを防止するために作られたちゃんとした団体のサービスです。
もっと利用が増えてしかるべき、と思うので、当サイトでも紹介させていただきます。
住まいダイヤルを運営する公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
住まいダイヤルを運営している公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、2000年に生まれた組織で、元々は財団法人日本住宅リフォームセンターとして、増改築相談員やマンションリフォームマネジャー資格の試験等を行っていました。
2000年に財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターに改組し、その名の通り、リフォームを含め、住宅に関する紛争処理支援に関する業務を開始しました。
2010年よりリフォーム見積りチェックサービスを開始しています。
他にも専門家相談を受け付けていたりと、住宅やリフォームの契約後の相談にも応じています。
リフォーム見積チェックサービス(無料)の利用方法
リフォーム見積チェックサービスを利用するには、まず、住まいダイヤルに電話をします。
住まいるダイヤル:0570-016-100(10:00〜17:00/土日祝、年末年始を除く)
※PHSや一部のIP電話からは03-3556-5147
そこで、相談員に見積りチェックを依頼し、郵送またはFAXで業者からの見積りを送ります。
図面等、資料があれば一緒に送りましょう。
図面と見積書を確認し、価格や内容を細かくチェックしてくれます。
一級建築士の資格を持つ相談員が、業者へ確認することや注意点を電話で回答をしてくれます。
リフォーム見積チェックサービス(無料)の事例
住まいダイヤルのサイトでは、相談実例も掲載されていました。
相談でチェックしてくれたポイントを見てみましょう。
契約内容
契約に関する内容では、支払い条件について教えてくれています。
着工前に3分の2を支払うことになっていますが、出来高ベースでの支払いになるようリフォーム業者へ申し入れすることをアドバイスしてくれています。
項目・数量
塗装なら塗料、屋根なら屋根材、水回りなら住設、いわゆる材には、様々なグレードが存在します。
チェックサービスでは、その商品が相談者の希望するグレードの商品か確認することを助言しています。
また、図面を確認することで見積りに二重計上や不足があるか確認してくれました。
A社とB社で数量が違うてを指摘し、数量の根拠を業者に確認することも指摘しています。
専門用語の解説
消費者にはわかりにくい専門用語が見積りに使われていたので、必要なものなのか説明してくれます。その用語の示す範囲が広かったようなので、業者に図面等の資料を要請し、説明を受けるよう助言しています。
単価
見積りに一式計上が最小限か、計上されている各単価は単価データと比較し、大きな乖離がないか確認してくれました。
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相談助言まとめ
事例では、A社とB社で100万円程金額が違ったケースです。
この場合、消費者は高い会社がぼったくりなのか、安い会社が後から追加や手抜き工事なのかが分かりません。
それを判断するためのアドバイスをしてくれます。
だからもっと活用が増えてもいいと思うのですが、知名度があまりないようですね。
リフォーム見積チェックサービス(無料)についてもう少し
住まいダイヤルで統計資料より2020年の住宅相談と紛争処理の状況が発表されています。
その中から、リフォーム見積チェックサービスについて紹介します。
利用件数等
2019年が643件に対し、2020年は389件と減っています。
元々認知度の低いサービスですが、さらに利用が減っています。
リフォーム見積り一括サービスが増えたり、消費者の知識が増えたからでしょうか。
ちなみに、利用者は60歳代が半分近くを占めています。
チェックサービスの対象リフォームは屋根外装が多いことから、悪徳業者やトラブルになりがちなのは、屋根・外壁が多いのかもしれません。
高価な買い物であるリフォームは慎重に検討しよう
利用の低いリフォーム見積チェックサービスですが、無料でここまで対応してくれるのは消費者にとって大きな力になります。
リフォーム会社の紹介サービスが一般的になってきましたが、そこから一歩さらに失敗しないためにこの住まいダイヤルのリフォーム見積りチェックサービスを利用してはいかがでしょうか?
専門用語が多く、なかなか比較も難しいリフォームの見積書をリフォーム業者への対応アドバイス付きで分析してくれます。
リフォームは決して安い買い物ではありませんので慎重に検討しましょう。
皆さんのリフォームが少しでもうまくいくよう、今回は、住まいダイヤルのリフォーム見積チェックサービス(無料)についてご紹介しました。
複数社への見積り、無料のチェックサービスという流れでリフォームを検討することがおススメです!