家のリフォームを考えている方もたくさんおられるかもしれませんが、自分の満足いく良いリフォームをしてもらうためにはリフォーム会社をしっかり選ぶことが大切です。
リフォームができる会社はどんな会社?
まずリフォームとひとくちに言っても雨戸や窓のメンテナンスなど簡単なものから、床や天井などの大規模な改修までいろいろありますよね。
リフォーム会社にも規模や成り立ちによって、得意不得意がありますので、事前に相談する時点でリフォーム箇所が明確に決まっているのであれば自ずと絞れてくるでしょう。
箇所によっては地元の工務店さんの方が気軽だし料金も安く済みますが、規模が大きくなるにつれて、リフォーム専門会社か、新築設備を主体に扱っているメーカーさんに相談することになっていくでしょう。
地元の工務店
一つ目は、「地元の工務店」。
たいていの工務店は、地域に密着した営業法を採っているため、「住宅の新築」のみならず、「増築」「改築」「水まわりの修繕」など、広範囲な業務を手掛けています。
特に、長く営業している所であれば、口コミなどの情報が得られやすいという利点もあります。
ただし、「ショールームがない」「センスがイマイチ」というケースも少なくないので、事前に施工事例の写真を見せてもらうなどして、得意分野やテイストなどをチェックしておきましょう。
リフォーム専門会社
二つ目は、「リフォーム専門会社」。
リフォームは、プラン自体は同じでも、建物の状態などにより、施工の仕方は変わってきます。
「壁を解体したら、補強が必要になった」というケースもあります。
リフォーム専門会社は多くの実績を持っているので、たいていのケースに対応できるというのが強みです。
また、「もう少し明るい雰囲気にしてほしい」「スッキリした感じにしてほしい」などといった抽象的な要望にも答えてくれる所が多くなっています。
ただし、全面リフォームを行う場合は、「建設業の許可を取っている」「大規模なリフォームの実績がある」という所を選ぶようにしましょう。
ハウスメーカー系の会社
三つ目は、「ハウスメーカー系の会社」。
たいていのハウスメーカーは、同一資本のリフォーム会社を持っています。
家を建ててもらった所と系列が同じであれば、構造なども分かっているので、安心して頼めるといえます。
また、家を建てた時からの補修履歴などの情報も共有されているなら、いつどのようなリフォームをすればよいのかということも、助言してもらえます。
エネルギー設備工事系の会社
四つ目は、「エネルギー設備工事系の会社」。
電気やガス、水道といった設備工事を扱っている会社の中には、リフォームもできるという所があります。
大手電気、ガス会社から工事を請ける傍ら、自社でリフォーム店を営んでいる業態も存在します。
設備工事に関するノウハウは高水準なので、水まわりのリフォームだけといった場合や特に給湯設備なら、安心して任せることができます。
また、会社によっては、設備の交換と合わせて、内装の張り替えなども行ってくれることがあります。
「新しい設備は以前の物より小さめなので、壁紙を張り替えたほうが見栄えがよい」「この際だから、壁や床も新調したい」という場合は、事前に「どこまでリフォームしてくれるのか」ということをチェックしておきましょう。
設計事務所
五つ目は「設計事務所」。
一般的に新築を主体に扱っているはずなので、小規模なリフォームには対応してもらえないかもしれません。
大規模な改修を望んでいて、且つ住宅のイメージを変更したい時に相談するといいでしょう。
間取り変更など、自分好みのいわゆるリノベーションを望む場合は、設計事務所は豊富な住宅の事例を持っていることが多いです。
その他リフォームを請け負える会社
ホームセンターや不動産仲介業者、家具屋など、ネットも含め、多くの異業種や近隣業種が参入しています。
主に設備の物販がメインで工事は地元の工務店へというパターンが多いです。
大規模リフォームやデザインリフォームについては、それぞれ別の会社に譲りますが、単純な部位交換については、価格面や保証面で強いところもあります。
最近よく聞くネットリフォームは?
あえてリフォーム会社の種類から外しましたが、最近、実店舗を持たないネット上だけのリフォーム会社が増えてきました。
1番有名なのはセカイエ株式会社の「リノコ」ではないでしょうか?
また、「アマゾン」や「価格.com」「楽天」なども続々参入しています。
アマゾン、楽天、価格.comの参入方法は自社が持つ通販システムのプラットフォームをリフォーム会社に提供する方法で参入しました。
自社の集客力に自信があるからですね。
アマゾンは大和ハウスリフォーム等、大手ハウスメーカー系が多く、楽天や価格.comには実はリノコが出店しています。
ネットリフォームの代表各リノコのリフォームは?
リノコはネットを代表するリフォーム会社ですが、その特徴は全国対応で価格を工事費込みで追加工事の発生を抑えているところです。
住宅業界はほとんどそうなのですが、リノコも自社で職人を抱えている訳ではなく、工務店を下請けにしています。
では、なぜリノコがここまで支持されているかというと、工務店へ外注しているにも関わらず、明確な価格提示と十分な保証体制を敷いているからです。
水回り設備の無料5年保証とさらに有料ですが10年の設備保証は魅力的です。
工務店系ではここまでの保証対応をする会社は多くはないでしょう。
初めてリフォームされる方には、複数社から見積を取ることをオススメしていますが、その候補の1つとしてリノコを選択しましょう。
もちろん、リノコ以外からも必ず見積を取るのを忘れずに!
もう1つのネットリフォームの在り方 リフォーム会社紹介サイト
もう1つのネットリフォームの業態として、リフォーム会社紹介サイトがあります。
こちらはリフォーム会社が登録しており、利用者は一括して見積依頼ができるサイトです。
利用者にとっては、一からリフォーム会社を探すより簡単に見つけられ、比較も容易です。
また、紹介サイト独自の基準を設けている点と、利用者からの評価、レビューが掲載される為、選ぶヒントが集まりやすいというメリットもあります。
一方で、利用者からのリフォーム依頼があまりにも現実離れした価格を希望していた場合など、リフォーム会社が名乗りを上げないというケースも発生します。
リフォーム紹介サイト最大手は「ホームプロ」で、2017年2月のリフォーム産業新聞によると利用者数No.1でした。
利用者数が多いということはそれだけクチコミが多く、選ぶ側にはメリットとなります。
このホームプロの対抗馬として注目を浴びているのが「リショップナビ」
ホームプロと同じ紹介サイトとして運営しているのがリショップナビです。
登録リフォーム会社は約800と1000社のホームプロには劣りますが、それなりの数を揃えています。
リショップナビの優れている点はホームプロが紹介した会社に対して工事の完成までを保証するのに対し、リショップナビは工事引き渡し後の1年の瑕疵まで保証するという点です。
リフォームにおいては、工事途中や完成後にリフォーム会社が潰れたり、トラブルになったりすることもあり、また高額な買い物の為、手直しや対応を渋る会社も残念ながら存在します。
そこを第三者へ保証してもらえる点は大きいです。
初めてリフォームをする場合は、なるべく多くのリフォーム会社を比較することになりますのでこういった紹介サイトを活用することは十分にメリットになります。
見積は複数社取ることになりますので、紹介サイトの活用をご検討ください。
終わりに
今回は初心者のリフォーム会社の選び方、ということで考察してきました。
これからリフォームを考えている方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。