『外壁塗装=美観+保護』
外壁塗装は決して安くはないリフォームの1つです。
外壁塗装でよくある失敗その1として前回は、最も重要な業者選びについて記事にしました。
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外壁塗装のよくある失敗【その1】業者選びで失敗しないために気をつけること
『外壁塗装=美観+保護』 戸建住宅にお住まいの方には避けて通れない外壁塗装リフォーム。 外壁塗装リフォームははお住まいをきれいに見せることはもちろん、風雨や気温の変化、紫外線から建物の構 ...
今回は、外壁塗装をする際の「塗料」について失敗しないための知識をご説明致します。
外壁塗装で失敗 その2 塗料選びで失敗する
外壁塗装の塗料には種類が色々あるのをご存じですか?
外壁の種類(モルタル・サイディング・木部など)によって使用する塗料が変わります。
営業マンに任せきりにしないで、私たちも塗料の知識を身に付けておきましょう。
とはいえ、種類は豊富ですので、ここでは一般的な塗料のご説明を致します。
外壁塗装の塗料としてよく使われているもの
外壁塗装でよく使われているものとしては以下の4種類が普及しています。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
無機塗料は比較的最近出回るようになった塗料ですが、この4種類はそのままグレード(価格・耐候性)の違いになります。
塗料の耐久年数の目安は以下の通りです。
- ウレタン塗料:8年ほど
- シリコン塗料:10~12年ほど
- フッ素塗料:15~20年ほど
- 無機塗料:15~20年ほど?
ここでの目安は外壁への塗装の場合です。
屋根は外壁より過酷な環境の為、80%ほどの耐候性となっています。
ウレタンは建売の新築の家でよく塗られています。
新築の方もお家で塗られる塗料を確認しておいた方がいいでしょう。
同じ塗料でも種類がある
ウレタン・シリコン・フッ素の塗料の中にも、「水性」と「二液性」と種類が分かれています。
水性は塗料を水で希釈します。
二液性は、硬化剤とシンナーで希釈します。
この2種類では、2~3年ほど耐候性が変わります。
もちろん二液性の方が耐候性が上がります。
ちなみに最近出回っている無機塗料は水性しかありません。
この2種類であれば耐候性の高い二液性の方を選べばいいのではないか?と思いますが・・・
二液性の塗料は先ほどお伝えした通り、シンナーで希釈します。
外壁に塗って乾けばいいのですが、液体の状態ではシンナー臭がします。
乾くのに夏場で2~4時間程度、冬場で4~6時間程度かかります。
お隣さんが近いと臭いがいってしまったり、ペットを飼われている方や小さなお子様がいる場合は、室内に臭いが充満してしまうことも知っておきましょう。
また、塗装工事中は窓サッシに塗料が付着しないようにビニールで養生をして、窓が開けられない状態になります。
耐候性も重要ですが塗装工事は2~3週間程度かかります。
工事中の生活への負担や近隣トラブルが起きないように気をつけて塗料を選択しましょう。
水性か二液性か見積書に書いてある?
これだけ違いのある水性と二液性ですが、見積書には「シリコン塗料」としか書いてない場合があります。
このケースは要注意です。
水性と二液性の塗料では、工事の手間、いわゆる人件費は変わりませんが材料費は水性の方が安くなります。
シリコン塗料だから長持ちします!という営業マンの謳い文句に騙されないように注意してくださいね。
業者さんが得するだけです。
【おまけ】屋根塗装について
塗料は紫外線によって劣化をしていきます。
そのため、屋根は太陽がよく当たるため、耐候性が外壁と比べて80%程度まで落ちます。
同じグレードの塗料を使用すると外壁の塗り替えと屋根の塗り替えスパンにズレが出てきますのでご注意ください。
屋根だけ塗装するにも外壁だけ塗装するにも足場を組むため、1回で塗装した方がコストが抑えられますので、出来る限り1度に行うことをオススメします。
もちろん外壁でも北側と南側で劣化状況は変わってくることも覚えておきましょう。
最後に 外壁の色選びで失敗しない
外壁の色はそのまま同じ色を塗る場合もありますが、色を変える方も多いです。
一度塗ったら10年近く同じ色の為、失敗したくないですよね。
自分のイメージ通りのお家の色にするために、業者さんに塗り板を依頼してください。
パースやシミュレーションを用意してくれる業者さんもいますので是非、依頼しましょう。
塗り板は、A4サイズより少し小さいですが、実際の塗料を板に塗った見本です。
候補の色の塗り板を借りて昼や夜、晴れの日や雨の日に外や玄関先で見てみましょう!
塗る前の外壁に当てて見てみるのもいいですね!
毎日、見え方が変わりますので、納得がいくまで比較してから色の決定をしましょう。
皆様の外壁塗装リフォームが良い結果になるように祈ってます!